完絶

完絶でありました。もう地獄のような日々で、二回帰ることを真剣に考えました。

なので今回の更新はスペシャル版です(ただ長くなるかなあってだけですが)

 

完絶は完全に絶望という意味です。

はあ、ではまあ何があったか振り返ってみるか。すぐに更新したほうが面白く書けたかなとも思うのですが、もうあまりに辛くて哀しくてこんな年齢にも関わらず母に電話して号泣するくらい苦しかったので、ようするに余裕がなかったのです。

 

まず、ビクトリアで家が見つからない(見つかったけど汚物件だった)

お金貯められるし住むところも見つかるからと、バンフで仕事を探す。

頭髪問題発生、他のところに応募、電話一本で合格し(ここでどうにかならなかったかなあ)

カルガリーに移動して、一日だけ観光。動物園と博物館行った。ここまで楽しかったなあ。

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ミーヤキャットがめっちゃ可愛かった。博物館は雰囲気のあるヘンテコさで最高でした。

あっという間に余暇も終わり、いよいよバンフに到着して中年女性オーナーと対面。(今回登場するのはほとんど日本人です)

もろもろの契約に関する話をすると、求人情報の嘘発覚(時給が他のとこより高かったから選んだのに最低でした。)

しかし、無理ですと断ったら寝る場所ないから受け入れるしかなく受諾。

そしてドミトリーに移動する道中、前方で立ち往生しているトラックの運転手に対して汚ばさんが以下のようなことを言う。「やっぱりあの運転手、黒人だ。黒人は運転が下手なんだよね」

 

伊集院絶句絶望。この時点で辞めるべきだったとかいってたら生きてけないけど、リテラシーのない人間とは関わりたくないのです。チンパンジーなんだもんと言いたいがチンパンジーに失礼だから止める。というかこういう種類の発言って「馬鹿です馬鹿です」って大声で言ってるようなもので、なんかもう本当にアイムソリーって気持ちになる。

 

そんなこんなでドミトリー(従業員用の一戸建て住居。日本人8人?住んでる)に着くと、そこに待ち受けていたものとは、またしても汚部屋なのでした。自分がいかに綺麗好きで几帳面かわかったと同時に問題なのは部屋の汚さではなく、その状態で生活している人の神経にあるね。実家とか一人暮らしと訳が違うと思うのだけど、神経質過ぎるのかな。そして翌朝には一睡もできなかった自分が居て、そのまま初めての労働(トレーニング5時間)を果たして、2500円を稼ぐのでした(トレーニング中は時給500円です、ふざけんな)。その晩にはとても優しい人の御厚意で歓迎会みたいなものを開いていただき、とても申し訳ない気持ちになりながら美味しいものを食べさせていただきました。が、その歓迎会がお開きになった5時間後には夜逃げする自分なのでした。そう、誰にも言わずに夜中に準備をし、そのままドミトリーから去りました。2日つづけて一睡もできませんでした。夜中の4時まで話してる人たちが居て、しかもとっても苦手な種類の生き物たちだったので、一目見た瞬間に終わったと思ったら、やっぱりダメだった。(弱点というか急所なんだよね、きっと)

 

というわけでたった2日で消えることを選択し、このとき二日寝てなくて色んな意味で追い込まれていて本当に帰ろうと思ったね。で、下記のやつはバンフのバスターミナルでどうするか考えてるとき書いたやつ。

 

帰国します

ということになりそうな予感ならぬ悪寒です。しかしこれもネタですよね?と全てネタだと思って諦めようではないか。わっはっは。振り返ってみると壮大なコントのような日々だった。もう失うものは何もないと旅立ったはずなのに、コンビニ人間ならぬアンコンビニエントな身体と精神が結局立ち上り、ありとあらゆる場面で邪魔をされ、変われなかった。だけどそのアンコンビニエントな身体と精神がとても愛おしくてならず、失敗しても良いじゃないかと割り切って、物凄く落ち込んで帰国することにします。といっても、選択肢は有限にあるので、暫くしたらもう一度短期で資格を取りに行くかもしれないですし、もう二度と練馬区から出ないかもしれないです。英語は勉強したいし可能なら居続けたいけど、こちらで働くモチベーションが限りなくゼロに近いので、帰国するしかないような気がしていて、もう一つ大きな理由があって、朝の連続テレビ小説が観たいというのと、テラスハウスが観たいというのと、内村さまぁ〜ずが観たいというのと、とにかく好きな番組を観たいというのと、犬に会いたいんです。

 

とにかく犬に会いたい。でもまだ一ヶ月は居られるお金あるから残るほうに何とか自分の気持ちを持っていき、カルガリーに戻って二泊し、その間に家を探して、バンクーバーに移動することにしました。が、翌日お昼過ぎの飛行機で二度目のバンクーバー空港に離陸しメールで約束していた新しい住処に向かうと、そこに待ち受けていたものとは、とても困惑しているオーナーなのでした。なんと、お互いに理解不足というか、まあ向こうが悪いんだけど、内見だけだと勘違いしていたみたいで、「部屋がない」と。この瞬間の絶望といったら生涯最高レベルで、もう帰ろうって。真剣にというか、もう帰るしかない!と思ったさ。でも、なんか分からないけど帰れなくてね。正直何にも意味ないなあ、この生活と感じ始めているんだけど、だからもうモチベーションは全くないし、それなのに何だか帰れずにこうしてリビングルームのソファーで寝起きさせてもらう一週間を過ごし始めました。こんなに死にたいというか帰りたいってすごいなあってくらい帰って寝たい。寝たい寝たい寝たい。あー!怒

 

カナダに居る日本人全員を殺戮したい気分です。おわり

 

 また明日『コンビニ人間』について書こうかな。