テラスハウス 43話・44話レビュー

まあネタバレしますとか書くような必要もないと思うけど、書いていくよ。

 

何があったか簡潔に説明すると、当事者は以下の二人。

 

初代日本一の女子高生・りこぴん(18歳)とっても初心で、正義感もあり、とても良い子そうな印象、ここまでは完璧な愛される女の子だった。

 

俳優を諦めたシェフ・寺島(29歳)

少しアクが強いが、イケメンである。料理も上手そう。俳優辞めたことをつつかれて泣いちゃったり、痛いやつ。

 

この二人がスローな恋愛(りこぴんは何回もデートしてるのに「手は繋ぎたくない。そこは大事にしたい」と言い、寺島のほうは「りこぴんのことは妹にしか見えない」と言っていた)を展開しているはずだと誰もが思っていたら、テラスハウス内のカメラがないところで色々(おそらく最後まで)やっていたという事実が他のメンバーの告発によって発覚してしまい、アイドルとしてこれから頑張らなきゃいけないりこぴんにとっては大ダメージであり、実際にInstagramには大量の批判コメントが書き込まれていたのが先週放送の43話以降のこと。そして今週の火曜日に更新された44話。りこぴんと寺島の二人がメンバーから事情を問い詰められた内容と、その後、二人で話しているのを聞いたところによると、寺島のほうからりこぴんを口説いて(好き好き言って)誘っていたことが分かった。しかし、寺島は、いざ二人の関係の話になると、つまり恋人同士として付き合うのはアイドルであるりこぴんのことを考えるとやらないほうがいいの一点張り。それに加え、(自分がりこぴんを口説いて色々やったことは)軽率だったし、自分もシェフとしての仕事のほうが恋愛よりも優先順位が上であると言い放ったのだ。その結果、寺島サイテー!りこぴん可哀想。ということになったのだが、異議ありなのである。

 

まあ天邪鬼だからかもしれないけど、YouTubeで公開されている未公開シーンを見てみると、何となくだが寺島の不器用さが伝わってくる。もともと器用ではなさそうだったけど、やっぱりそもそもちょっと弱い人なんだと思う。そして自信がないんだ。バーンズとアーマンが「りこぴんが寺島のことを好きなら、寺島が彼女の仕事のことを考える必要はない」と訴えるのだが、「そうかなあ〜、それって自分に自信がある人しか言えない強者の理論だよな〜」と、私は思ってしまった。少し考えてみよう。寺島は29歳の一般人でりこぴんは18歳のアイドルである。「彼女の彼氏として自分が相応しいのか?」と考えたり不安になったりするのはいたって普通のことだ。さらに、44話でりこぴんはこう言っている。「気持ちを伝えたのは初めて」。そう、りこぴんは寺島の気持ちに態度では応えていたかもしれないが、言葉にはしていなかったのだ。りこぴんの性格はこれまでテラスハウスで描かれてきたように、本当に慎重で純粋なんだと思う。だから好きでもなかなか好きと言えなかったのかもしれない。ただ、寺島にとっては18歳の女の子とかなり密接な付き合いをしているのに、自分がいくら好きと言っても、彼女から好きと言ってくれない。これで「多分りこは俺と付き合いたくないんだよ」という未公開シーンの発言に繋がったんだと思う。そして、さんざんこれまでも指摘されてきた、「りこはどうしたい?」といったおまかせモードも彼女の気持ち(近い未来のものも含めて)に自信が持てていなかっ たからだろう。

 

要するに寺島は自分自身に自信がない。りこぴんの自分に対する気持ちにも確信が持てない。そういう状況だから付き合いたくないんだ。「寺島は遊びだったのか?」私はそうじゃないと思う。なぜなら、りこぴんは遊びで付き合えるほど魅力のない子じゃないと思うからである(決まったぜ……!)

 

てな感じで、短くしようと思ったのに熱弁してしまった。

 

ただ、寺島より器用で人の感情を弄ぶようなやつはたくさんいるから、寺島ごときに引っかかったからといって、あまり成長にはならない気がするなあ。

 

ただね、44話観てるときはアーマンが寺島にキレて、今まで見たことのないようなカッコいいところを見せてくれた上で、マーサとのデートに移行するパターンを期待してたけど、相変わらずだった。

 

告白しようと最初から決めていたデートで流石に少し緊張気味?だったが、とてもやさしく和やかな雰囲気。スカイツリーを東京タワーと間違えたり、電車の次は飛行機に邪魔される天に愛されたユーモア。夜になるのを待ち切れずの告白。私はなぜか泣いてしまったよ。

 

そう。とにかくこれが言いたい。「不器用こそ、いい男の必須条件」だと私は思います。

 

おわり