侑哉、語学学校ってつまんないよな!テラスハウス・ハワイ編20話レビュー
メンバーのタレント不足感が否めないテラスハウスの新シリーズハワイ編だったが、ここにきて漸くスターが登場した。
大志である。
彼は29歳の役者志望。LAでハリウッドを目指して活動していた経験があり、「死ぬほどの恋をするために」やってくると、数日中に三人の女子メンバーと食事に行くなど、積極的に行動。しかし、そこまでガツガツした雰囲気が出るわけでもなく、住人からもスタジオのメンバーからも好印象だった。
しかし、ここ最近の大志はヤバい。
A.エビアンの「付き合いたい」という言葉に答えなかった侑哉に説教し、なぜか号泣
B.杏奈に向いていたはずの矢印が仁希の登場でぐにゃんぐにゃん、なぜか主人公きどり
C.魁に触発されずにいつもぐだぐだしている侑哉に苛々し、なぜかブチ切れ
「情緒が不安定すぎる」と言われていたが、その通りだ。
最新の20話で上記のCが起きたのだが、ここまで面倒な男はまずいない。こんな説教の仕方をされたら男は反省するよりも、まず説教してきた男を見下すだろう。
説教の内容は簡単にまとめると以下のようになる。
大志
ー魁がオリンピックの強化指定選手に選ばれた。俺はめちゃくちゃ刺激された。お前は何か思わないのか?
侑哉
ー思わない。魁は魁。自分は自分だから。
ー大志は焦っているのかもしれないが、自分が侑哉の年齢のときどうだったか考えたりしないのだろうか?
大志
ー俺は本気でハリウッドを目指している。一緒に生活していて、お前は本気じゃないと思った。本気でやってる俺からすると苛々する。
侑哉
ー(ハリウッド)は遠すぎて、まだ漠然としているが、目指してはいる。
ー俳優を目指す人の本気の生活ってなんなのだろう。そもそも大志は役者として一皮むけるために「死ぬほどの恋をしに」テラスハウスに来たんじゃなかったっけ?侑哉はエビアンと死ぬほどか分からないけど(いやそもそも死ぬほどの恋ってなんだ失笑)恋愛し、離れてしまうことを理解した上で付き合う決断をした。侑哉のほうが、テラスハウスの生活で役者として向上するんじゃないかなあ?
大志
ー俺はLAで活動した経験がある。俺に質問したりしないのはなぜだ?俺と話すのはチャンスなんだぞ!チャンス逃してんじゃねーよ!
侑哉
ーたしかにチャンスなのかもしれないけど聞きたいと思わなかったのかも。
ー侑哉は大志のこと「すげえな〜この人!」って憧れていないし、たぶん役者の先輩だとも思ってないし尊敬もしていない。侑哉にとって大志はただの同居人だ。大志はハリウッドで成功したいなら、「死ぬほどの恋」なんてバカなことやらずに、侑哉みたいな男の子の憧れにどうやったらなれるか考えたほうがいいと思う。テラスハウス:Boys & Girls in the City の25話ー35話を見ることをオススメする。
大志
ーぐだぐだしてるうえに語学学校も辞めるっていうけどさ、お前ハーフじゃん?ハリウッドで日本人の役できないぜ?ってことは英語ペラペラのやつらと役を競わないといけないんだよ?お前の英語大丈夫なの?
侑哉
ー語学学校はめっちゃつまんない。それならバイトとかして話して覚えたほうがいいかと思った。
覚えてるのを書いただけなので、言葉は会ってないですが、こんな感じです。スタジオの反応は、「終わった〜」「女子の怒り方」「お前に言われたくない」といった感じ。
語学学校がつまんない理由
ースタジオメンバーも侑哉が語学学校を辞めちゃうことに関しては否定的だったけど、侑哉が言ってることは間違っていない。自分の経験談+推測になるが、そう思う理由が二つある。
1.語学学校は進学を目的にしていることが多い。
ー基本的に語学学校に入って授業を受けて修了すると、証明書が貰える。その証明はどういうものかというと、「この子はしっかり語学学校で英語を勉強したから短大や大学に進学して英語の授業を受けてもついていけるよ」というものだ。
だから、自然と語学学校の授業は進学を意識したアカデミックな内容になっている。侑哉みたいに進学する気はないけど、ハリウッドで活躍したいから流暢に英会話できるようになりたい!なんていう人にとっては、そもそも適さないのである。
ワーキングホリデーで最初の数ヶ月語学学校に通って英会話力上げてバイトしようとする人が大勢いるけど、まず数ヶ月の語学学校で流暢に英語が話せるようになることはないし、多くの日本人が想像よりもアカデミックな授業をつまらないと感じて、予定よりも早く退学しているのは事実だ。
私もカナダに来て最初の一ヶ月間、語学学校に通ったけれど、授業で会話する時間は少なかった。
「事前にしっかり調べていけよ〜」と言われるかもしれないが、そもそも英語がほとんど話せるようにならない義務教育を受けてきた日本人の語学に対する思考方法が間違っているかもしれない。
「英語話せるようになりたいなあ」
ーよし、語学学校に行こう!そうだ、英会話教室に通おう!は間違っているんじゃないか?
それというのも、
2.語学学校で出会う人の大半は英語が流暢ではない。
語学学校にいるのは先生と生徒だ。
人数は生徒のほうが多い。
先生は英語を教えるプロだが、
生徒は英語ができないから、勉強しに来ている人たちだ。
授業でペアやグループになって話すとき、相手は自分と同レベルの英語しか話さない(クラスは英語力によってレベル分けされているため)。
これでも英語は話せるようになる。
でも、母語話者のようには絶対になれない。
そこらへんのことに侑哉も気づいたんだろう。それなら学校を辞めてバイトしてローカルの人と接したほうがイイし、一緒にいられるうちにエビアンとの時間をたくさん作りたいって決めたんじゃないかな?
卒業して一人暮らしすると言っていたけど、ハワイの物価は鬼高いわけだし、上手いことローカルの人とシェアとかできればいいんじゃないかなあ。
ということで、大志に責められた侑哉をとことん擁護してみました。今後、大志がどういうふうにオチをつけるのか気になるところですが、個人的にあまりハネない気がするので、再来週登場する?であろう新メンバー二人に期待します。
おわり